第八章 fantome manipuler

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いつ足場がなくなってもおかしくない状況。僕とミールは慎重に歩く。 三十分くらい歩いただろうか?ミールが急に立ち止まった。 『疲れた………』 当然身長差があるぶん、ミールのほうが僕より体力を使っているだろう。僕達はとりあえず座って休憩することにした。 休んでる時間は暇だから、周りを見渡す。………霧しか見えない。 「…………例えばの話しだけどさ」 『なあに?雅お兄ちゃん』 「霧が邪魔で気づかないだけで、ある一定の所をぐるぐる歩いてるってことないかな?」 ようするに、やっぱり遭難してるかもってことなんだけど。 『うぅん……多分ないと思うよ。エリアお姉ちゃんこれは箱の中って言ってたし』 ……………………箱? ミールに言われて、箱に吸い込まれてここにいることを思い出した。
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