第八章 fantome manipuler

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ていうか、本当にこの意味不明な空間が箱の中なのか? 魔術って、とことん何でもありだなぁ……と、改めて思う。 『さあ、たっぷり休んだし私は大丈夫だから、そろそろ行こ?』 ミールが立ち上がった。つられて僕も立ち上がる。 ミールはまた元気に歩き始めて、今度は十分くらいでダウンした。 「大丈夫………?」 『ダメ………、休憩しよ……』 言って、ぺたりと座り込んでしまった。 「この霧、晴れないのかな?」 返事はない。かわりにすやすやと静かな寝息が聞こえてきた。 話し相手がいなくなった僕は、ねっころがった。 まるで雪の中にいるみたいだと、錯覚してしまう。 …………僕もだんだん眠くなってきた。 ダメだ!出口と能力の力を探さないと! そう思った僕の頭に、イヴの言葉が過ぎった。 『この霧霊気でできてて、目でも確認できるくらい濃いから、身体には影響を及ぼさないけど魔力は遮断されちゃうの』
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