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僕の能力は幽霊を見ることができるというものだ。
幽霊は霊気と意思、魂の集合体。つまり、霊気という形を身体にし、その中に意思という感情と魂という記憶とエネルギーが入っているということだ。それは長年見ていて何となくわかる。
ようするに、僕が言いたいのはつまり―――
この霊気という名の霧を、操ることはできないだろうか?
見えるなら、操れはしないだろうか?
エリアは自分の能力の本当の力を探せって言っていた。
その本当の力の正体が、もし霊気を操れるというものだったら?
妄想から想像へ、想像から確信にかわっていく。
やるべきことは見つかった。
集中しろ……霧を晴らすことだけに集中するんだ………
霧よ、晴れろ…………………
変化はすぐにあらわれた。
霧が消しゴムに消されていくように消えていく。エリアの時空間凍結魔法を見た時みたいな、不思議な気分だ。
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