第八章 fantome manipuler

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僕の能力は幽霊を見ることができるというものだ。 幽霊は霊気と意思、魂の集合体。つまり、霊気という形を身体にし、その中に意思という感情と魂という記憶とエネルギーが入っているということだ。それは長年見ていて何となくわかる。 ようするに、僕が言いたいのはつまり――― この霊気という名の霧を、操ることはできないだろうか? 見えるなら、操れはしないだろうか? エリアは自分の能力の本当の力を探せって言っていた。 その本当の力の正体が、もし霊気を操れるというものだったら? 妄想から想像へ、想像から確信にかわっていく。 やるべきことは見つかった。 集中しろ……霧を晴らすことだけに集中するんだ………  霧よ、晴れろ………………… 変化はすぐにあらわれた。 霧が消しゴムに消されていくように消えていく。エリアの時空間凍結魔法を見た時みたいな、不思議な気分だ。
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