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僕の探すべきものは、目覚めた場所から、スタート地点にあったんだ。
僕の能力の本当の力――それは、霊気そのものを操るものだった。
目の前の霊気が消えて、ぽっかりとあいた黒い穴が現れた。
そして同時、消えた霊気が急に何もない空間から噴出して、どんどん形をつくっていった。それは、
「こいつが俺の獲物か~?」
数ヶ月前に僕達を苦しめた、”地獄の番犬”ケルベロスだった。
「え?えぇぇぇぇえええ~!!!」
思わず叫び声をあげて、タイミングをはかったようにどこからか声が聞こえた。
『えーと、エリアだけど聞こえますか?』
「エリア!?これどういう――」
『ちなみに、これは録音したものなので、質問したりしても意味がないので』
本当にタイミングをはかったみたいだった。
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