第八章 fantome manipuler

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『とりあえず、これを聞いてるということは、自分の能力の本当の力を見つけたんだと思う。だから、これからやるべきことを教えるから。前を見て――』 ………前には当然ケルベロスがいる。 『――ケルベロスを倒して』 「言うと思ったよ!」 思わずツッコミを入れてしまった。そして、 『思わずツッコミを入れてると思うけど――』 「本当に録音なのこれ!?」 再びツッコミを入れてしまった。でも今度は真剣な言葉が返ってきた。 『落ち着いて考えて。能力の正体を知っても、自在に使えるようにならないと意味ないでしょ?』 そりゃそうだけど……… 前を見ると、ケルベロスが両手をバキボキならして獣の腕にしていた。 無理だ………ッ! そんなことお構い無しに、ケルベロスが地面を蹴って間合いを詰める。 「…………………………ッ!」 僕は近くに寝てるミールの腕を引っ張って、横に跳んだ。
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