笛の音

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そうして、僕の耳が聞こえなくなった時、死神も掻き消えた。 その直後、視覚も失っう。 同時に、今までとは比べ物にならない満足感に満たされた。 最高だ、それに。 「へへ、やった。もう、あの胸糞の悪い感覚はこりごりなんだよ」 もうとっくに無くなった口でそう呟いて、少年はぼやけた泡になって空に消えた。 もし、それを見ることが出来たのなら。 それは、 きっと、 空に上っていく、蛍の様に見えたであろう。
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