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緊張するボク
あの子がいる教室に入った途端に、そのクラスメイト達の目線がボクを突き刺す。一気に緊張と不安が込み上げる。あの子の席に向かう足取りは、かなり重い。一歩また一歩。あの子の席に近づく。ようやくあの子の席の前に着く。あの子は友達とお喋りしながらお弁当を食べていた。ボクの心の中でしまった!と思った。あの子の友達にボクがあの子にアドレスを書いた紙を渡したら確実にあの子の友達にひやかされる。と思いながらも、アドレスを書いた紙を彼女に渡す。
「あの…。」
彼女は少し慌てた様子で返事をする。
「はっ!はい!!?」
ボクは極度の緊張から、
「これ、もらってください」
としか言えなかった。
自分が情けなかった。顔を真っ赤にしながら、その教室を出る。昼休みが終わり授業がはじまるが全く手につかなくなっているボクがいた。
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