トランスフレイヴァ

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全ては偶然か、運命か。 俺は馬鹿だから、そんなのやっぱりどうでもいいと思う。 シュウヤの温もりはあの頃と同じで。 それから。 俺の大好きなあの香りも、そのままで。 どうしようもないほど。 俺はコイツが、大好きで。 「翼…」 白い息と、煙草の香り。 「ラブラブだなーお前ら」 「恥ずかしいから早く離れろよ」 セイヤとルルの声を背に、俺は存分にそれを味わってからシュウヤを解放した。 「唇、冷たくなってる」 笑いながら俺の手を握ったシュウヤに、俺も笑い返す。 「じゃ、行くか!」 セイヤとルルが荷物を持って歩き出し、俺とシュウヤはその後に続く。 俺は繋いだ手を強く握りながら、最愛の彼と夢が丘の夜空に、この冬1番の笑顔を捧げた。
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