609人が本棚に入れています
本棚に追加
その女は銀髪が真っ先に目に入る。
とにかく半端なく長い。
しかも、己の身体を髪で支えて椅子に座るように悠々としている。
身なりも奇抜の極み。
小麦色の肌、挑発的な肢体。
唇は、常に悦楽を求めるかのように笑みを浮かべ。
金色の瞳は、楽しい事を見逃さない。
そして、その身を覆うモノは……
(なんだ、この露出は)
魔王に向かって、とんでもない感想を抱いたデュエルだった。
魔王の衣装は、とにかく露出が凄い。
胸元はおろか、肩、腹、太腿まで出ている。
一見、恐ろしく挑発的だ。
だが、その時のデュエルは魔王の容姿にまで関心を持てなかった。
飛び起きて、すぐに気付いた。
視点の低さに。
デュエルは、少年の姿になっていた。
最初のコメントを投稿しよう!