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「なんだ…。」
大いに落胆しながらも部屋へと足を踏み入れる。
ベッドには近寄らず、少し傾いている棚へと近付く。
「何も無いのか?」
そう言って引き出しを引っ張る。
ブワッと埃がまい、ゲホゲホとむせる。
「物凄い埃だ…!何年間ほったらかしになっていたんだ…。」
ある程度埃が落ち着くと、シックな色合いの箱が出てきた。
金具で止まっているそれは、ウィルドが少し力を加えただけで簡単に壊れてしまった。
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