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「あ!……。まぁ、いいか。」
多分この屋敷の持ち主帰って来ないし。
そう考えたところで、箱に視線を落とした。
被った埃を手で払い、箱を開ける。
中には8センチ程の小瓶が丁寧に包装され、衝撃などで割れない様にするためなのかクッションが敷き詰められていた。
「何だこれ?やけに高そうだな。」
訝しげに中身を見つめながらベッドへと近付く。
ボスンと盛大に埃を巻き上げながら腰をかける。
「ゲホッ!…バカか俺は。」
呆れた表情をしつつ、包装を解いていく。
―中には透明な液体が入っていた。
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