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シーツで肌が擦れるたびに悲鳴のような声をあげる。 やがてそれに気づいたのか、ウィルドはなるべく動かないようにベッドの上で丸くなった。 しかし、局部の激しい訴えを無視することなど到底できるはずもなく、結局は快楽にされるがままになっている。 「あっ、はぅっ…!ど、したら…?!」 ところが、ウィルドはこの16年間、己で己を慰めたことなどただの一度もなかった。 それは日々の生活や屋敷の掃除に明け暮れ、疲れ果てて直ぐに眠ってしまうということもあるが、ウィルドが元々性欲が強い方ではなかったことも関係しているのだろう。 つまり、ウィルドには自慰の経験がなく、なにをどうすればいいのかサッパリわからなかったのだ。
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