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「…くっ!…ぅう、こ…のっ!」 ところが、肝心のウィルドはなかなか堕ちようとはしない。 快楽に屈する様な無様な真似を、ウィルドのプライドは許さなかったのだ。 これには流石のリオルグも驚きを隠せなかった。 今までのドーリィはリオルグが「悪魔」だと言うだけであっという間に堕ちていった。 抵抗もせず、ただ嬲られて消えてくだけ。 ところが、ウィルドといったらどうだろう! 自分が悪魔だというのに、その圧倒的な力の差をたった今見せ付けたばかりなのに。 屈しようともせず、快楽に抗おうとする。 (あぁ、私が求めていたモノはこれだったのだ…。) そう確信した途端、焦れた心がさらに大きくなった。 (コレが…容易に屈しようとしないコイツが、快楽に堕ち、私を求めて無様にひざまずく姿が見てみたい。) そう思ったときには、既に動いていた。
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