87人が本棚に入れています
本棚に追加
「夕日ー!起きなさい!」
あ..ママの声..。
無駄に朝から声出しすぎ。
「ほら!早く!何してるの?」
わかったから..。
起きればいーんでしょ。
いつも朝はこんな感じ。
ママが大声で叫ぶ。
そしてこう言うの、
「今日も笑顔で頑張れ!」
なんだか笑顔になっちゃう。
いつもこうやってママから元気をもらってた。
そして朝食を食べて学校へ行く。
これはいつもと同じ。
バスの中で同じクラスの
小百合とおしゃべり。
小百合には彼氏がいる。
いつもその話ばかり
でもちがった今日は星のはなし。
「今日流星群が見れるって」
小百合が言った。
「流星群…?」
「あんた流星群知らないの?」
流星群…何回かテレビで
見たことあるな…
「星がいっぱい降るんだよね?」
「そう!それ!ウチの彼氏と友達も来るらしいから一緒に行こう!」
「え…2人で行きなよ」
「そんなこと言わずに、ねっ?」
「うーん…。わかった」
「やったぁ!じゃあ6時に学校集合ね!」
「わかった。負けたわ」
そういって私は流星群を見に行くことになった。
これが彼との出会いのきっかけだった。
最初のコメントを投稿しよう!