映画館

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あの日から何度も裕太と連絡をとった。 メールとか電話とか。 もう恋人どうしみたいな会話したりした。 「ねぇ、夕日。映画行かない?」 「映画?」 「おう。チケットあるから。だから2人で。どう?」 「行きたい!」 そして2人は映画へ行くことになった。 高校生のデートスポットの映画館。 恋愛ものの映画だったから周りにはカップルがいっぱいた。 私は変に緊張しちゃって汗かいてた。 裕太はそんな私の手を握って席まで案内してくれた。 静かな場所だったから心臓の音が聞こえそうで恥ずかしかった。 裕太は何考えながら映画観てるんだろ。 裕太の方を見ていたら裕太と目があった。 「どうした?つまらない?」 「ううん。違うの。考え事。」 「何考えてたの?」 「裕太のこと。」 思わず本当のこと言っちゃった。 裕太は顔を赤くして、私の方を見てこう言った。 「夕日。俺本当にお前のこと好きになった。夕日と付き合いたい。」 「…私も裕太のこと好き。」 「本当?」 夕日は思わず顔を隠した。 すると裕太が頭をなでてくれた。 「幸せにするから。」 そう言って頬にキスしてくれたね。 そのあとは口。そして首筋。 周りのカップルに負けないくらいにキスをした。
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