第二話 真夜中の鎧武者

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次の日の朝。 もちろん、緊急全校集会が開かれた。 校長先生が壇上に上がり、マイクを手に取る。 「えー、先日の音楽室の窓ガラスに続き、今回は中庭の噴水と体育館の窓ガラスが壊されました。我が校の生徒に犯人がいるとは思ってませんが……このままだと……学校の……学校の予算がぁ!」 「こ、校長!校長っー!」 顔を真っ赤にして仰向けに倒れる校長に教頭が駆け寄る。 相模は苦笑いでその様子をうかがっていたが、背後からつつかれて、そっと後ろを向いた。 「ねぇ……相模くん……」 小声で神野が話しかけてきた。 その脇にいる天田の顔も青ざめている。 「どうし……」 途中まで言いかけて相模は止めた。 脇の先生達の「ある一点」から殺意の波動が発せられていることが分かった。 あまりの恐怖に横を向くことは決して出来なかった。 横を向けば、きっと魂を抜かれるに違いない。 相模にはその確信があった。 何はともあれ、「ボクらのオカルトノート」には新たな1ページとガチガチに緊張した狸の姿が追加されたのだった。 相模達がどうなったのか……それは聞かないでいただきたい。 頼むから。
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