六月の長い夜

3/13
前へ
/13ページ
次へ
「おまえなぁ。よくもまぁ、毎回泣き言を立ててくるよなぁ。たまには、他人の迷惑ってものを考えてみろよ」 今月に入って、この騒ぎは三度目だった。 「タクト。おまえって冷てぇぞ。なんだよ。自分たちがうまくいってたら、俺はどーだっていいってのかよ?」 まぁ、そんなものだ。しかし、それはここにおいといて。俺は章をなだめにかかった。
/13ページ

最初のコメントを投稿しよう!

9人が本棚に入れています
本棚に追加