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友達の彼女
「あいつったらホントに酷いんだよ」
その愚痴がどこまで本気なのか、自分にはイマイチ判断がつかなかった。
休むことなく話し続けるその娘は、俺の友達の彼女。
別に昔からの知り合いという訳でもなく、友達に紹介されて以来、何回か3人で遊んだことがある程度の仲だ。
それがここ最近、2人で会う機会が多くなった。
始めの頃は外で軽くお茶をするくらいだったのが、気付けば彼女は我が家に来るまでになっていた。
「あいつに怒られるよ」
適当に話を遮って彼女に言う。
顔を向けた瞬間、ばっちり目が合った。
ずっと俺の方を見ていたんだろうか。
投げ掛けられる潤んだ瞳に、何か別の意味を感じずにはいられなかった。
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