第一章 春 1

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死ぬ人へのブーケ? そんなの聞いたことがない。 死んだら、結ばれることができるはずがないではないか。 こちらの表情である程度読めたのだろう、彼は小さく笑った。 「断っても構わない。ただ、貴方になら分かると思ってここに来たんだ。」 そう、と彼は続ける。 「最愛の人の死を飾ったことがあるあなたなら。」
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