第一章 言い伝え

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やはり返事がない。 思い切って佐吉は手を伸ばした。 肩に手を触れようとしたとき、その華奢な体つきから初めて女だと気付く。 しかもよくよくみると体が小刻みに震えていた。 『おい。本当に大丈夫なのか』 恐さより今は、心配の気持ちの方が増していた。 思い切って女の肩に手をかけたと同時に、こちらへと女は振り返った。
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