序章

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「いつになったら黒くしてくるんだ。」 「先生はお前の為に言ってるんだぞ?」 この数ヶ月の間に何遍同じことを言うんだろう。 なんて考えてたら「聞いてんのかっ」と怒られてしまった。 自分の頭が薄いからって、ひがんでるんだ。 そうに違いない。 そう自分に言い聞かせて、先生の頭を見ると何だか可哀想になってきた。 「なんだ、その哀れむような目は!真面目に聞け!」 やっぱり怒られてしまった。   
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