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そして現在。
5月、もうそろそろ暑い日が続きそうになってきた。中でもその日は特別に暑い日だった。
瞬介は、大学の講義が休講になってしまったので、いつも乗っている電車に乗るために駅へ向かっている時だった。
瞬介「休講になったからな……適当に服でも買って帰るか」
ちょうど駅前を通りすぎた時、何やら駐輪場が騒がしかった。
気になった瞬介は、好奇心から見に行くと、今どき流行らないであろういかにもな感じのチンピラが三人で一人の女性をナンパしていた。
女「困ります!いい加減その手を放してください!」
チンピラA「ちょっとお茶するくらいいいじゃん!」
チンピラB「そうだよ?マーくん地元じゃ有名なんだよ?」
マーくん「ちょ!お前ら褒め称えすぎだっての。」
女性「強姦される!」
地元じゃ有名なマーくんは、女性の腕をしつこく掴んでいた。周りにいる人は、我関せずと言った感じで無視していた。
瞬介「…その辺で解放してあげなよ、地元じゃ有名なマーくん?」
瞬介は、あまりにも周りが冷たいのと、困ってる人は見捨てられない性格から止めに入った。
チンピラA「何だよテメエ、調子乗ってんなよ。マーくん怒らせっとかなりヤバいぜ?」
マーくん「ケンカ売ってんの?」
瞬介は、ケンカを売った覚えは全くないが、マーくんはケンカを買ってしまったので瞬介の顔に殴りかかった。
瞬介「じゃあ正当防衛かな……」
瞬介は、マーくんの拳を止めていた。
マーくん「……なっ!テメ……ゴフン!」
いきなりマーくんはその場に倒れこんだ。よく見ると瞬介がマーくんの腹部を攻撃していた。
チンピラA「ちょ!マーくん!マーくん泡吹いてる!」
チンピラB「お前今度会ったらフルボッコにしてやんよ!」
そんな事を言いながらマーくんを支えながら去って行った三人だった。
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