彼女

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入部する気はないとか言っておきながら、体育館から響いてくるボールのバウンドする音に導かれるようにバレー部に入ることにした シューズもジャージも全部きれいにしてとっておいてよかった 余計な出費はほとんどなさそうだ 慣れない関西弁での怒鳴り声 毎日聞いてると慣れてくるもので、怖いとか、怒鳴られてる感はなくなった まぁ、怒鳴り声は隣のバスケ部の監督の声なんだけど… 男子バレー部は実力はあるものの、人数が足りない感じだった 去年まで関西1・2と言われるエースがいたらしい 朝と放課後と休日とバレー漬けの毎日に戻る 引退してたら春までなまっていた体は日に日に絞られていく 1個上の先輩と俺ら1年の体は全然違う マネージャーの2・3年生の先輩はもっと大人っぽくて、ドキドキする 特別美人でもないし、そこそこって感じなんだけど、妙に大人に見える 俺の知ってる女はあゆで、女の子って感じだから余計にそう感じたのかもしれない
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