彼女

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「経験とかの差、ちゃうか?」 「やっぱり、そういうもん?」 「経験とい・え・ば」 ニヤッと和哉が怪しく笑った 「なぁなぁ、もう、誠は経験済みなん?」 飲みかけのイチゴ・オ・レを吹き出しそうになる 「ゴホッ」 「いや、動揺しすぎやろ。そっかぁ~、もうあるんやぁ。えぇなぁ」 必死に否定するのも馬鹿らしくてそのままスルー 「えっ!?ってか、ほんまにあるん?いやぁ、うちを差し置いて」 なんで、そこでオネェ調? 「さぁね、どっちでもいいじゃん」 肩にポンッと和哉の手が乗る 「まっ、ないんやろ」 「………あっ、やべっ!もう休み時間終わるじゃん。便所行ってくる」 トイレまでの道のり う~ん、関西のノリ、嫌いじゃないんだけど、ノリきれない ボケれないし、ノリ突っ込みも出来ないし 和哉といると楽しいんだけどな 育った環境って大切だなぁ
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