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「恋、なんじゃねえ?」
「こ、い…?」
ボクが学校に着いた時
もう塩田君がいたから
昨日の疑問を聞いてみた
「無意識に相手の事考えて、胸が締め付けられる…恋だろ」
この気持ちが、恋
「でも…」
ボクは躊躇う
「でも…なんだよ」
この気持ちが恋ならば
封印しなければ
だって相手、男の子だよ
無意識に考えるのも
胸が締め付けられるのも
悠ちゃんのせいなんだ
なのに…
「それが、恋…?」
口から出るのは単語
だから塩田君は
「はぁ…?」
理解が出来ていない
「まあ、よくわかんねえけど…自分の気持ちに正直になれ…?」
塩田君の最後の言葉
「うん…ありがとう」
自分の気持ちはわかった
けど、伝えられない
ガラガラ
「……っ悠ちゃん」
「あ、瑛ちゃんっ…本当に同じクラスなんだね(笑)」
ずきん
今までとは違う
胸の締め付け
「昨日言ったじゃん(笑)」
笑って言った、つもり
笑えていたかはわからない
「どうしたの…?」
「えっ…」
質問された意味がわからない
「何かあったの…?」
心配そうに聞くキミに
「何でもないよ♪」
また偽りの笑顔で接する
「…そっか…。」
「うんっ!!」
ごめんね、悠ちゃん
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