第一章

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「春なのに寒いなあ…。」 ボクは今日から入学する 高校の前に立っている 「…にしても大きいなあ」 今までボクがいた中学と 比べ物にならないや…。 「あ…いっけない!!遅刻しゃう」 今の時間は8時23分 入学式は8時30分から 「急がなきゃっ(汗)」 ボクは校舎に向かって 走り出した、瞬間 ばんっ ボクの体は何かに弾かれて 後ろへと転がってしまった 「いてててて…。」 思いきり転がったボクは 地面におしりを強く打った 「ごっごめん…大丈夫…?」 上から聞こえる可愛い声 「う、うん…平気だよ」 その声にどきどきしながら ボクはおしりについた土を 払いながら立ち上がった 「キミは大丈夫だっ…」 ぶつかった子の顔を見て ボクは固まってしまった 「ど、どうしたの…?」 相手はボクがドコか 痛いのか、と勘違いして ごめんね…と謝ってくる けど今のボクの耳には そんな言葉は入ってこない ただ、目の前にいる 可愛くて、綺麗な男の子を ただただ見つめるだけ
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