434人が本棚に入れています
本棚に追加
「本当にごめんね…?」
「…っああ、大丈夫」
前から聞こえる涙声に
やっと反応出来た
「あ…えっと…。」
ボクが次の言葉を探していると
キーンコーンカーンコーン
キーンコーンカーンコーン
8時30分を知らせるチャイム
「ああっ…入学式!!」
大変だ、もう始まっちゃう
「もう無理だね…。」
隣から聞こえる可愛い声
「もしかして、キミ1年生?」
ボクの隣にいて
ボクと同じネクタイの色で
入学式に出れないとなれば
1年生に決まってるのに
沈黙になるのが嫌で
ボクは相手に質問をした
「うん、本当にごめんね…ぶつかっちゃったから、入学式…」
何がいいたいのか
ボクはすぐわかったから
「全然平気、サボろうかな…って考えてたし(笑)」
すぐにフォローをする
「本当っ?なら一緒にいよ。」
どきん
さりげなく握られた手に
キミの体温を感じた
最初のコメントを投稿しよう!