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ガラガラ
「…っ…あれ…?」
ドアが開いて
悠ちゃんかな、なんて
でも入ってきたのは
元気そうな女の先生
「はい、みなさんおはよう」
ボクの予想通りで
とても元気な先生だ
でも、そんな事より
悠ちゃんが来ない
そっちの方が気になって
「どうしたんだろ…。」
少し心配になってきた
「以上、寄り道しないで帰るのよっ!!」
先生の話なんて耳に入らない
ただボクの頭の中にあるのは
悠ちゃんの事だけだった
「怒られてるのかな…?」
入学式に行かなかったから
でも、それならボクだって
もしかしたら何か仕事とか
あったのかもしれない
ボクの頭の中はパンク寸前
「…け…す、け…瑛佑っ!!」
「わっ…びっくりした」
ぼーっと考えていたボクを
えっと、塩田君が呼ぶ
「ったく、何回も呼んだのに」
不服そうな顔を見る限り
本当に何回も呼んだみたい
「ごめん、で…なに?」
「今からみんなで遊ぶけど、瑛佑も来ないか…?」
それは遊びのお誘い
とても嬉しい、けど
「今日は用事が…ごめんね」
ボクは精一杯の気持ちを込め
塩田君に謝った
「そっか…ならまた誘うよ」
「うん、ありがとう」
そこで塩田君と、さようなら
「さてっ…」
悠ちゃんを探そうかな
って思ったんだけど
「ドコに何があるか、全然わかんないよお(泣)」
これじゃ探しに行けない
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