●エンドレス

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    「エン。なんだかここ最近、  俺に、お姉さんが出来ている  みたいなんですけど~?」 新人バイトくんに カンパリオレンジを頼み 私の隣へと座る銅貨。 銅貨のバイト時間は どうやら終わったらしい。   いつもの、ラフな長袖のシャツに細身のジーンズ姿。 ちらりと横目で銅貨を伺うと、 何を考えているのかいまいち分からない表情で私を見返してくる。 勝手に姉だと偽ったことを怒っているのかどうか… うーん。 わからない。 ……しかし、 しかしだよ?! そもそも、嘘を付かなければならない状況の諸悪の根源は 銅貨なのだから、私は悪くないだろう!  
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