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「エン。なんだかここ最近、
俺に、お姉さんが出来ている
みたいなんですけど~?」
新人バイトくんに
カンパリオレンジを頼み
私の隣へと座る銅貨。
銅貨のバイト時間は
どうやら終わったらしい。
いつもの、ラフな長袖のシャツに細身のジーンズ姿。
ちらりと横目で銅貨を伺うと、
何を考えているのかいまいち分からない表情で私を見返してくる。
勝手に姉だと偽ったことを怒っているのかどうか…
うーん。
わからない。
……しかし、
しかしだよ?!
そもそも、嘘を付かなければならない状況の諸悪の根源は
銅貨なのだから、私は悪くないだろう!
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