6人が本棚に入れています
本棚に追加
「…誰…?」
「私に聞かれても知るか!」
行って来いと睨みながら言うと
銅貨は肩をすくめ、はいはいっと軽い返事をしながら女の方へと歩いていった。
銅貨は女にだらしが無い。
というか、来るもの拒まずだ。
綺麗でユニセックスな顔立ちは
どこぞのアイドルにいている
だのアンニュイな表情が
ミステリアスで素敵だわ~と
女どもがはしゃいでいるのを
聞いたことがある。
確かに、
銅貨はその辺の女より。
もちろん私よりもっ!
整った顔立ちをしている。
しかし!
奴は!
ミステリアスでもなんでもなく
本当に何にも考えていない
タダの天然なだけなのだ!
最初のコメントを投稿しよう!