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「エン。結婚しようか?」
「嫌」
突然、銅貨が私に
心にも無い事を言うので
即答で返してやった。
それを聞いた銅貨は、
器用に片方の眉だけ動かし
渋い顔を作る。
「即答することないじゃん」
「今のどうせ
思い付きでしょう?」
「ばれたか…」
じろりと睨みながら
言ってやると
銅貨は悪びれることなく、
肩をすくめて冷蔵庫へ
水を取りに行った。
「銅貨は結婚したいの?」
銅貨の背中に声をかける。
あえて「誰と」とは
聞かないで…。
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