●エンドレス

17/18
前へ
/56ページ
次へ
    「ごめん。エン」 お詫びのつもりなのだろう、 コトンと目の前に スクリュードライバーの グラスを置いてくる。 「毎度毎度、悪いと思うなら。  いい加減その癖やめたら?」 冷めた口調に堪えたのか、 銅貨は俯き隣の席へ座る。 「…」 相変わらず何を考えているのか 分かりにくい表情。 否、今は何を考えているか 悟られたくないがための 無表情かな… 黙ったままの銅貨を眺めて 思わず言葉が洩れる。 「ばかみたい…」    
/56ページ

最初のコメントを投稿しよう!

6人が本棚に入れています
本棚に追加