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「ごめん。エン」
お詫びのつもりなのだろう、
コトンと目の前に
スクリュードライバーの
グラスを置いてくる。
「毎度毎度、悪いと思うなら。
いい加減その癖やめたら?」
冷めた口調に堪えたのか、
銅貨は俯き隣の席へ座る。
「…」
相変わらず何を考えているのか
分かりにくい表情。
否、今は何を考えているか
悟られたくないがための
無表情かな…
黙ったままの銅貨を眺めて
思わず言葉が洩れる。
「ばかみたい…」
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