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「これ、
俺あんまし好きじゃない」
「んー?何の話?」
銅貨の会話は
支離滅裂なことが多い。
(まぁ、人のことは
あまり言えませんが!)
好きなときに、
好きなことを話したがる。
(以下同文で)
私の足元に頭を向けて寝転がっている銅貨に視線を送ると。
「これ」
っと目の前にあった私の
足首を掴み、足の親指を
ぺろりと舐めた。
「うはぁっ!
なななっ何すんのよ!」
くすぐったいやら、
びっくりするやらの
私とは正反対に相変わらず
マイペースな銅貨は指で
赤い爪を撫でながら繰り返す。
「足の色。好きじゃない」
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