●アカ

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    数日後。 「こんばんはっシンヤさん」 「こんばんは、エン」 「あれ?銅貨は?」 シンヤさんとの挨拶の後、 いつもカウンターで酒を 作っているはずの銅貨の姿が 見当たらないので尋ねてみると ほれっと顎でシンヤさんが 教えてくれた。 すぐ近くにある テーブール席のそばに立ち 数人の女の子に囲まれて 楽しそうに談笑している 銅貨がいた。 「新入り?」 「いや、何度か来てるよ。  ダイジョウブ」 ダイジョウブとは、 銅貨の女癖の悪さを彼女らが 知っているから 後々問題は起こらないよ~ という意味のダイジョウブだ。    
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