●アカ

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    「銅貨。見て見て。  夏仕様のネイルに  してみたんだ★」 「へぇ、綺麗ですね~。  肌の色が白いから、  青い色がすごく映えますね。  素敵ですよ」 「本当?きゃぁ★嬉しいぃ★」 1メートルほどの距離で、 声高な女の子たちの声は 嫌でも耳に入ってくる。 銅貨の必殺、 エセキラースマイル (本当は何も考えてません)に 女の子たちはメロメロ状態だ。 今は仕事中であるため、 リップサービスなのであろう。 しかし、数日前の銅貨との 会話を思い出し、私は少し むっとしてしまう。 別に、銅貨に心無い言葉で 褒められても嬉しくはない。 しかし、やはり… むかつく。 それが、微妙な乙女心って もんだろう。   
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