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「銅貨。見て見て。
夏仕様のネイルに
してみたんだ★」
「へぇ、綺麗ですね~。
肌の色が白いから、
青い色がすごく映えますね。
素敵ですよ」
「本当?きゃぁ★嬉しいぃ★」
1メートルほどの距離で、
声高な女の子たちの声は
嫌でも耳に入ってくる。
銅貨の必殺、
エセキラースマイル
(本当は何も考えてません)に
女の子たちはメロメロ状態だ。
今は仕事中であるため、
リップサービスなのであろう。
しかし、数日前の銅貨との
会話を思い出し、私は少し
むっとしてしまう。
別に、銅貨に心無い言葉で
褒められても嬉しくはない。
しかし、やはり…
むかつく。
それが、微妙な乙女心って
もんだろう。
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