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エン!と呼ぶ声がしたので
あたりを見回すと、店の奥で
数人の友人が手を振っている。
立ち上がり、
友人の元へ行くついでに
銅貨の頭をパシンと殴って
おくことにした。
「いたっ
何するんだよぅ、エン…」
突然の私の行動に、
不満の声を出す銅貨。
「…自分の胸にきいてみな」
きっとこの微妙な気持ちを
理解することは銅貨には
不可能だろう。
「酷いぃ…エン」
さらに聞こえてきた銅貨の声と
「感じ悪い~」と言う
女の子たちの声は無視して
私は友人たちのもとへ向かった
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