●アカ

7/7
前へ
/56ページ
次へ
  エン!と呼ぶ声がしたので あたりを見回すと、店の奥で 数人の友人が手を振っている。 立ち上がり、 友人の元へ行くついでに 銅貨の頭をパシンと殴って おくことにした。 「いたっ  何するんだよぅ、エン…」 突然の私の行動に、 不満の声を出す銅貨。 「…自分の胸にきいてみな」 きっとこの微妙な気持ちを 理解することは銅貨には 不可能だろう。 「酷いぃ…エン」 さらに聞こえてきた銅貨の声と 「感じ悪い~」と言う 女の子たちの声は無視して 私は友人たちのもとへ向かった    
/56ページ

最初のコメントを投稿しよう!

6人が本棚に入れています
本棚に追加