●メール

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    「私はいたって通常の平凡な  どこにでもいる女よ  悪女で無いわ」 私がメール不精であることを 銅貨は、十分すぎるほど 知っている。 それが原因で 男と別れることも…。 ウィスキー水割りで と銅貨が注文し、 私へと向き直る。 「恋する人間はみんな愚か者だ  メールくんを弄ぶエンは  悪女だよ」 どこか芝居じみた 銅貨の物言いに軽くイラッと してしまう。 ぶっちゃけ、 メールくんと付き合った つもりは私には全くない。 付き合ってくださいとも 好きだとも 言われなかった。 いつの間にかメールくんの 彼女になっていた。 非常に可笑しな話だと思う。 「私は良いお友達のつもり  だったんだけどねぇ…」    
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