●メール

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    「何かあった?」 カウンターに撃沈している 銅貨に視線を送り、 シンヤさんが私に尋ねてくる。 さぁと肩をすくめる。 今日は自分のことで 精一杯で銅貨の話を 聞いている余裕がなかった。 放置していたら、 気付いたら見事に撃沈していた 私の携帯を握ったまま 爆睡している。 「そういえば…エン。  お付き合いしていたらしい  彼とはどうなったんだ?」 ふと、 思い出したようにシンヤさんが 私に尋ねてくる。 「さっき別れた。メールで」 「おいおいっ  高校生じゃあるまいし」 「ソレ程度の  関係だったってことよ」 「まっお前らは  まだ若いもんなっ」 シンヤさんが苦笑して、 肩をすくめた。  
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