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銅貨の目の前に手のひらを広げ
一つずつ指を曲げながら答えていく。
「大切なものの順番よ。
一番は自分で
二番は睡眠。本能の欲求ね。
三番は家族。
四番はそうね…あの人。
五番は趣味。自分の時間。
六番目が友人。
で、七番目が銅貨…かな?」
わかった?
と上目づかいに尋ねると銅貨は
「ふーん」
っと分かったのか
分かってないのか…
いまいち分かりにくい
相槌をうって
私の隣へと寝転んだ。
「七番目かぁ~」
枕に顔を埋めながら
銅貨がしみじみとつぶやく。
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