6月8日

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【pm11:00】 明が泊まるのは母さん達には内緒にしといた。 だって明日の朝明がいなかったら困るでしょ? そうだ、明が来る前に日記を書いておこう。 《6月9日 昨日隆史が事故にあったらしい。 僕は絡んでいるのか? 不安だ。 今日は明が泊まりに来て僕を見ててくれるんだって。 明大丈夫かな?》 日記を書き終わったと同時に窓に何かが当たった。 コンッ 明だ。 僕は明を部屋に入れた。 「ワリィ、なかなか母ちゃん達が寝なくてさ。」 「いいんだよ。 何か、こんな事までしてくれてありがとね。」 「何言ってんだよ! いいから早く寝ろよ。」 明は照れながら言った。 これが僕が見る明の最後の笑顔だった… 「じゃぁおやすみ。」 「あぁ、おやすみ♪」 カチッ 僕は明の存在が気になりながらも寝た。 【am03:00】 僕は今日もまた夢を見ていた。 夢の中では明も寝ている。 ははっ、明のやつやっぱり起きてられなかったか。 ごそごそ…ごそごそ… 奴が来た! そいつは迷わず明のほうへ向かって行った。 やめろ! 明に何するんだ! そう思いながらも僕は何するでもなくただ明を見ていた。 ごそごそ…ごそごそ… そいつは寝ている明の手足を縛り、声が出ないように口にガムテープを貼った。 そして… 明の右目に指を突っ込んだ… グチュ…ニチャ…ズルッ… 「んーーーーーーーー!」 声にならない叫びが聞こえてきた。 明の右の眼球は取り出された… そいつは眼球を床に放り投げると今度は左目に指を突っ込んだ… グチュ…ニチャ…ズルッ… 「んーーーーーーーー!」 明の左の眼球も床に転がった…… そいつは明を担ぎ上げ窓に向かって行った。 そして明を窓から放り投げた。 ドサッ… そいつは窓に足をかけ、飛び降りようとしながらゆっくりこっちを向きニヤッとした… あの顔は……
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