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【pm11:00】
明が泊まるのは母さん達には内緒にしといた。
だって明日の朝明がいなかったら困るでしょ?
そうだ、明が来る前に日記を書いておこう。
《6月9日
昨日隆史が事故にあったらしい。
僕は絡んでいるのか?
不安だ。
今日は明が泊まりに来て僕を見ててくれるんだって。
明大丈夫かな?》
日記を書き終わったと同時に窓に何かが当たった。
コンッ
明だ。
僕は明を部屋に入れた。
「ワリィ、なかなか母ちゃん達が寝なくてさ。」
「いいんだよ。
何か、こんな事までしてくれてありがとね。」
「何言ってんだよ!
いいから早く寝ろよ。」
明は照れながら言った。
これが僕が見る明の最後の笑顔だった…
「じゃぁおやすみ。」
「あぁ、おやすみ♪」
カチッ
僕は明の存在が気になりながらも寝た。
【am03:00】
僕は今日もまた夢を見ていた。
夢の中では明も寝ている。
ははっ、明のやつやっぱり起きてられなかったか。
ごそごそ…ごそごそ…
奴が来た!
そいつは迷わず明のほうへ向かって行った。
やめろ!
明に何するんだ!
そう思いながらも僕は何するでもなくただ明を見ていた。
ごそごそ…ごそごそ…
そいつは寝ている明の手足を縛り、声が出ないように口にガムテープを貼った。
そして…
明の右目に指を突っ込んだ…
グチュ…ニチャ…ズルッ…
「んーーーーーーーー!」
声にならない叫びが聞こえてきた。
明の右の眼球は取り出された…
そいつは眼球を床に放り投げると今度は左目に指を突っ込んだ…
グチュ…ニチャ…ズルッ…
「んーーーーーーーー!」
明の左の眼球も床に転がった……
そいつは明を担ぎ上げ窓に向かって行った。
そして明を窓から放り投げた。
ドサッ…
そいつは窓に足をかけ、飛び降りようとしながらゆっくりこっちを向きニヤッとした…
あの顔は……
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