2/7
1人が本棚に入れています
本棚に追加
/11ページ
流れるように透明な日の光。 何処までも青い空。風を快く感じながら眼下に広がる景色に息を飲んだ。 先程開けた扉は丘陵頂上付近のちょっとした洞窟の出口だったようで、 先程の出口の他に丘には幾つか扉らしきものが見えた。 丘陵の下には小さな森や東西に優雅に光る大河、様々な色が散りばめられた一角は農業地帯だろうか。そしてその中心に白い環が 「美しいであろう。この場所からは全てが見渡せる。あの環は 我らが白き都 レイテス。ちなみに儂は、'司祭'じゃ。そう呼ばれて」おる 吹き抜ける風、とやや離れた扉が勢い良く開き中から数人の男女がこちらへ駆け寄ってくるのが見えた。
/11ページ

最初のコメントを投稿しよう!