第1章 孤独

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和哉と会話しなくなり、会わなくなり、学校から抜け出すようになり、渚と連絡を取らなくなり、学校に足を向けなくなった。自分の心…心ん中分かんないけど何か。そうしたかった。気がついたら「気づいてよ。振り向いてよ。」ってつぶやきながら涙こぼしてた。 玄関の開く音が聞こえる部屋のドアが開くと両親が立っていた。「学校行きなさい。世間に示しがつかないでしょ?」「学校ぐらい我慢して行け。」親父の一言に何かが爆発した。「私は学校が嫌なんじゃない。親なんだから子供の気持ちぐらい気づいたらぁ。親失格だよ。」心が張り裂けそうになってた。思わず外飛び出してた。行くとこなんてないから公園のベンチに座った。初めて親に刃向かった。初めて親とケンカした。初めて親とあんなに話した。心ん中ぐちゃぐちゃで分け分からんくなった。「…親……失格…。」って、つぶやいたら涙が溢れ出ててきた。そんな時、渚からスマイルビートへのお誘いのメールが来た。 from渚 今日さビートでパーティーあるから一緒に行こう限定で連れOKだょ 会員に慣れるチャンス チャンス。しかも優介サンくるしっ せっかくの誘いだし、乗った。その日以来、夕方に出て行き次の日の朝方に帰って来るという生活へと変わった。
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