第2章 出会い

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駅前のコンビニで渚と待ち合わせした。渚は彼氏の貴久(たかひさ)と一緒に現れた。私は“はっ”っとした。貴久は中学の同級生、元カレだった。「愛我、またピアス増えてる。」貴久が愛我に話かける。「あれから5個増えたかなぁ。」愛我が応える。愛我は彼氏が出来るとピアスをつける癖があるのだ。 「あれから結構経ったからなぁ。」思わず発した愛我の言葉に貴久は少し切ない顔をした。愛我と貴久と渚の間に少し沈黙が流れた。……………。数分経った。愛我の頭の中には貴久との思い出が巡った。沈黙を破ったのは、渚の一言だった。 数メートル先で貴久の左の手の平が渚の手の平を包んでいるのが目に入った…。嫌ではないけど、気になる。渚は私をちら見してくる。その点、貴久は振り向きもしない。 私は貴久達の後を歩きなが貴久との思い出を思い出していた。
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