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遊は真剣に悩んでいた。これからの生活の事もあるが、彼女自身の事もある。
実質彼女について、遊は何も知らない。要するに信用が出来ない。でも彼女は礼節を弁えているし、共通があるのか遊は何故か彼女に安心感を抱く感があるので、信用は置くとして、遊にはそれ以上に問題があった。
そう彼女は、ベルフェゴールは「女性」なのだ。しかも前述の様にクオリティが最早計り知れない程の美人なのだ。そんな女性と共に居るのはある意味男としては苦しい立場である。しかし、やはり我らが遊君。そんな事は気にしない様で
遊「うん、いいよ。こっちとしちゃあ有難い位だからね。」
あっさりと決めた様だ。潔い。
?「宜しいのですか!?有り難う御座います!」
遊「うん。後聞きたい事とかあるんだけど?」
?「はい、何でしょうか?」
遊「俺、貴女の事何て呼べばいい?後敬語止めてくんない?」
?「でしたらベルとお呼び下さい。口調は貴方は私の契約主、マスターとなりますので、当然かと…。」
遊「う~ん、堅苦しいし、そんな柄じゃないから出来れば止めて欲しいんだけど?」
ベル「しかし…」
遊「何て言うかさ…、契約主何てのより「家族」って思いたいからさ?」
ベル「家族ですか…(初めて言われました…。何か暖かい響きですね。嬉しいという事でしょうか?)分かりました。口調自体は口癖なので直すように努力します。今後は家族として宜しくお願いします。遊さん。」
遊「さん付けか。まあ、いいか。これから宜しく。ベル。」
こうして晴れて遊は悪魔王ベルフェゴールと契約を結ぶ事が出来た(ほぼなりゆき)。
ちなみに悪魔王との契約方法は認めればいいだけだとか。
案外楽な物である。
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