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その後順番に紹介が終わり、美咲の番になった。
美咲「え~っと、私の名前は美咲です!宜しくお願いします♪」
美咲の紹介によって、クラスの男子達は異常に活気付き、アイドルのコンサート並みの熱気を放っていた。
ここで美咲の容姿等について少し説明。
美咲は茶髪のポニーテールで、顔立ちや容姿は年相応でありながら、可愛いと綺麗の中間という所謂学園のアイドル的存在になれる程だ。人懐っこく、明るい性格なので、誰からも好かれて妬む女子もいないという完璧な女の子。
更に遊の為だけにわざわざ学校を変えてまで来たという一途さ。
これらを踏まえて彼はこう述べた。
(こんな女の子に好かれてると気付かず、振り向かない遊は相当頭がイカれてる。)
by忍
未だクラスの新たなアイドル美咲の熱に煽られてる男子達を尻目に遊と忍は話していた。
忍「ひゃ~、相変わらず凄い人気だな、美咲は。」
遊「全くだな。お前は人の事言えないけどな。」
忍「それは仕方ない!俺に見惚れるのは当然だからな!所で遊?」
遊「(うわっ…、忘れてた…。こいつナルシストだった…。死ねばいいのに…。)あ?何だ?」
忍「(何考えてたんだ?何か馬鹿にされた気が…)いや、お前はアレ見て何も思わないのか?美咲奪われるかもよ~?」
遊「お前何言ってんだ?奪われるも何も美咲は物じゃないし、第一あいつが何しようと俺には関係無いだろ?後それは俺の台詞だ。」
この時忍は…
鈍感は
時に非情な
罪となる
という言葉を残した。後にこれが標語や俳句のコンクールで最優秀賞を取ったとか、取らないとか…。
忍が胸中で遊の美咲の恋心に対する余りに酷い処遇に涙を流していると、美咲が自己紹介を終えて戻ってきた。
美咲「二人共何話してたの?」
遊「お前の人気が異常に高いって話だな。相変わらずモテるな。」
美咲「そんな事無いよ~♪でも…遊はさ…そ、その…私が人気だと…嫌じゃないのかな///?」
遊「何で?別に美咲が誰に好かれようと関係無いだろ?後、そういう事は忍とかに言ってあげなさい。」
美咲「えっ…?う、うん…。(気にしてくれて無いのかな…。それに何で毎回忍?)」
忍(美咲…、お前の進む恋路は万里の長城より険しすぎる…。悲惨過ぎて俺には頑張れとも言えねぇよ…。)
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