育成日誌一ページ~始めての学校~

5/5
前へ
/99ページ
次へ
遊の鈍感&容赦の無い発言により、美咲は俯き、負のオーラを全開で放っている。忍はそんな美咲を見て、更に憐れんでいる。 当の加害者、遊は自分が加害者だと知らないので、そんな二人を不思議に思っていたが、考えても分からないので、諦めた。 そんな状態の中でクラス全員の自己紹介が終わり、今日は授業が無いとの事で、遊と美咲は一緒に帰る事にした。因みに忍はクラスの女子数人と遊ぶために女子に拉致された。 そんな訳で二人は帰っているが、美咲は先程のダメージがまだ残っているので、どんよりとしている。遊はそんな美咲を見て自分のせいとは知らずに心配している。 遊「…なぁ、何でそんなに落ち込んでるんだ?何かあったのか?」 美咲「…ううん。大丈夫だよ…。」 遊「そっか…。まぁ、何か悩み事とかあったら何でも言えよ?俺に出来る事なら協力するからさ?」 美咲「(やっぱり優しいなぁ…。遊って…。)うん!ねぇ、遊?」 遊「ん?何だ?」 美咲「もう大丈夫だよ!後…心配してくれてありがとう///♪」 美咲はそう言いながら微笑んだ。その笑顔は見る人を幸せにしそうな位輝いていた。 遊「///…。そ、そうか///。元気になったんなら良かったよ。」 遊は見たことの無い位輝いた美咲の笑顔に見惚れて、少し顔が赤くなった。 その後、二人は仲良く話し合いながら帰った。因みに遊と美咲の家は隣通しで、忍の家は何軒か離れている。 美咲と別れて帰宅した遊は、夕飯を作って食べ、そのまま就寝した。遊の家は両親が出張中なので現在一人暮らしなのである。 後日談ではあるが、その後余りに憐れな状況から忍がとうとう噂が嘘だと遊に吐いた。美咲はその一連の事実を聞いて喜んでいた(遊にアピール出来るため)が、遊は別段何も思わなかったとの事。 更に美咲の人気がクラスに留まらず、学校全体に響いたため、「美咲親衛隊」が出来たらしい。(当然美咲はこの事を知らない。)これのせいで(主に)遊は面倒な事態によく巻き込まれるとの事とか…。
/99ページ

最初のコメントを投稿しよう!

656人が本棚に入れています
本棚に追加