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遊の鈍感&容赦の無い発言により、美咲は俯き、負のオーラを全開で放っている。忍はそんな美咲を見て、更に憐れんでいる。
当の加害者、遊は自分が加害者だと知らないので、そんな二人を不思議に思っていたが、考えても分からないので、諦めた。
そんな状態の中でクラス全員の自己紹介が終わり、今日は授業が無いとの事で、遊と美咲は一緒に帰る事にした。因みに忍はクラスの女子数人と遊ぶために女子に拉致された。
そんな訳で二人は帰っているが、美咲は先程のダメージがまだ残っているので、どんよりとしている。遊はそんな美咲を見て自分のせいとは知らずに心配している。
遊「…なぁ、何でそんなに落ち込んでるんだ?何かあったのか?」
美咲「…ううん。大丈夫だよ…。」
遊「そっか…。まぁ、何か悩み事とかあったら何でも言えよ?俺に出来る事なら協力するからさ?」
美咲「(やっぱり優しいなぁ…。遊って…。)うん!ねぇ、遊?」
遊「ん?何だ?」
美咲「もう大丈夫だよ!後…心配してくれてありがとう///♪」
美咲はそう言いながら微笑んだ。その笑顔は見る人を幸せにしそうな位輝いていた。
遊「///…。そ、そうか///。元気になったんなら良かったよ。」
遊は見たことの無い位輝いた美咲の笑顔に見惚れて、少し顔が赤くなった。
その後、二人は仲良く話し合いながら帰った。因みに遊と美咲の家は隣通しで、忍の家は何軒か離れている。
美咲と別れて帰宅した遊は、夕飯を作って食べ、そのまま就寝した。遊の家は両親が出張中なので現在一人暮らしなのである。
後日談ではあるが、その後余りに憐れな状況から忍がとうとう噂が嘘だと遊に吐いた。美咲はその一連の事実を聞いて喜んでいた(遊にアピール出来るため)が、遊は別段何も思わなかったとの事。
更に美咲の人気がクラスに留まらず、学校全体に響いたため、「美咲親衛隊」が出来たらしい。(当然美咲はこの事を知らない。)これのせいで(主に)遊は面倒な事態によく巻き込まれるとの事とか…。
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