新たなる舞台の開演

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「いや、どうしても何も……こっちが実家だからさ。パパンは里帰りしていたのさ♪」 …歯を輝かせて言うな、このクソ親父。爽やかよりも不快寄りだぞ。それにパパンとかも言うな。キモすぎる。 というか、実家に里帰りが六年とか長すぎだろ?息子と娘ほったらかしでふざけた事を抜かす親父だな。これはもう死刑に処されるべきだろ。 「…死ぬか?というかむしろ死んで詫びてくれない?」 歯に絹着せぬ言い方とはまさにこれと言わんばかりの発言をしてやった。親父は女々しく崩れ落ち、ハンカチで目元を軽く押さえている。う~む、親じゃなかったら即殺だな。いや、親でも殺るか? 「ゴメンね、蓮ちゃん…。ダーリンってばアホなのよ…。」 …うん、知ってる。子を置いて里帰りと言う名のサバイバル状態にしやがった時点で、コイツは真性のアホだという事は重々理解しているよ、母さん。 「あ、じゃあ……潰していいかな?」 「えぇ、死なない程度には構わないと思うわよ。」 …許可下りました~。 抹  殺  決  定 「楽には……逝かせないからな…?」 「ちょ、親に暴力とか……つーか皐月ぃ!容認するんじゃない!」 「蓮ちゃん、私も参加していいかしら?私だけ有無を言わさず引っ張って来たにも関わらず、我が子を忘れていくなんて甚だバカらしくって♪」 …その時、母さんの後ろにオレは鬼神を見た。そして悟る。 …母さんは敵に回してはいけないと。
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