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『受けよ、神の裁き!ディバインランス!!』
…うわ、何だあのサイズは?
さっきの火の鳥よりデカいぞ?長さ五mぐらいか?というか…結託して仕掛けてくるなって。目がヤバいですよ~、皆さん。据わってますよ~?
…ってやっぱりオレに投げたか。非常に命の危機を感じてますが…それと同時に何故か異常に楽しい。
ワクワクみたいな…そんな感じかな?避けるのはまぁ容易だが、それじゃつまらないとか思ってるオレがいたりする。
…結論。『魔法VS素手』的な事がしたい。何かアレ、殴ってはね返したり出来るかなとかいう好奇心を満たしてみたくなったワケだ。
オレは今まで使わなかった右の拳に力を込めた。
何故かって?
右は……凄いからだ!
アレだ、パンチングマシンを軽く殴っただけで壊したからだ!
だから、喧嘩でも右は常に封印していた。…まぁ、キレたらそこらへんは関係無く使うらしいが…。
「蓮!避けろ!死ぬぞ!」
親父が何やら叫んでいるが、好奇心を上回る程じゃないから無視。とにかく…やりたい。
命は粗末にしたくないが……こんな感じ初めてだからな。試さないと損じゃない?
「ぅおらぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」
近付いてきたデカイ物体に、オレは右の拳を思い切り叩き込んだ。
刹那、それが好奇心通りはね返されていくのが見えた。よっしゃ、素手の勝ちだな!
『きゃあああああああ!!』
「くっ…!『ダークランス』!!」
ゴレンジャーの叫び声の隙間から、親父が何やら唱えるのが聞こえた……と思ったら、デカイ物体が消えるのが見えた。
「フゥ…。ちょ、蓮!お前は何してるんだ!?」
「実験。」
親父が結構な剣幕でオレに叫んできたが、オレは只の一言で返してやった。…事実だし。
うわ、親父がまた崩れ落ちて目元をハンカチで…。…キモッ!
「ダディはマイサンをそんな子に育てた覚えはナッシングだぞ!?」
「キモい。パクるな。というか死ね。育てられた記憶とかない。」
…おぉ、拗ねた。地面にのの字書き始めやがった。
リアルタイムで見られるとは……気持ち悪すぎるな♪
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