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…ぇ、何アレ……もしかして…無視されたの…?今、ぉ…俺……い、意味わかんねーんだけど…
じょ、冗談だよな?
そーだよな?アイツが俺を無視するはずないもんな…そんなの絶対ないって――、
……なあ、ないよな?
「…………っ、」
息も出来ないぐらい苦しくなって、言葉を吐き出す事も出来なくて…ただただ、無償に泣きたくなった――
その時の俺のナカは驚愕や焦りも大きかったけど、今までに感じた事の無い程のとてつもないどす黒い悲しみの闇で埋め尽くされていて…
下唇を思い切り噛んで涙が零れないようにするので精一杯だった
平常心なんてモノはとっくの昔に砕けちってしまっていて、何が何だかわからなくて…地に足が着いていないみたいで…
噛み締めた唇もドクドクと脈打つ心臓も異常なぐらいにギリッギリッと痛んで、力を入れすぎた口端から血が伝うのを感じたのと涙が零れ堕ちたのが、同時だったようなそんな気がするぐらいにしか頭は回らなかった…
ぐちゃぐちゃと絡み合う思考のナカで…俺は、幼い頃交わした約束を…アイツの絶対とも呼べる言葉を…思い出し、また涙を流した――
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