その話が舞い込んだのは、3日前のことだった。

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溢れかえる光に焼かれた瞼が血管と共に脈打ち、激しく何かが玄関の方から突進してくる気配。 あぁ、それにしても、なんて光だ。   「焼けちまう…おぃ、誰だか知らないが早く閉めてくれ!!」   つかの間の沈黙の後に続く呆れ声。 「…焼けちまうってあんた…ハッ、一体全体、何時まで寝てるつもりなのよ?もう朝よ!」   口調とは裏腹にハスキーな声が耳に心地良い。   うっすら開けた視界の中に、赤いツンツンしたものが飛び回る。
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